CASE INTRODUCTION 症例紹介
【症例紹介】動脈管開存症(PDA)と診断されたチワワのハルちゃんのケース
今回は、先天性の心臓病である 動脈管開存症(PDA) と診断されたチワワのハルちゃんの症例をご紹介します。
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■ ハルちゃんのプロフィール
• 犬種:チワワ
• 年齢:6か月齢
• 性別:女の子
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■ 来院時の主訴
「成長が遅い気がする」「遊んでもすぐ疲れてしまう」とのことでご来院。
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■ 診察・検査結果
• 聴診で左心基底部に連続性の心雑音を確認
• 胸部レントゲン検査で心拡大と肺血管のうっ血を認める
• 心エコー検査で、大動脈から肺動脈への異常な血流(シャント血流)を確認
➡ 動脈管開存症(PDA) と診断しました。
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■ 治療内容
PDAは放置すると心不全に進行してしまうため、ハルちゃんには 外科的に動脈管を結紮する手術 を行いました。
手術は無事成功し、術後すぐに心雑音は消失しました。
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■ 術後の経過
• 手術から2週間後には元気に走り回るようになり、食欲や活動性も改善
• 現在は定期的な健診で経過観察中ですが、予後は良好と考えられます
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■ 飼い主さまの声
「小さい頃からずっと心配していましたが、手術を乗り越えて元気に過ごしている姿を見て本当に嬉しいです。」
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💡PDAは子犬で比較的多い先天性心疾患のひとつですが、早期に発見し適切に治療することで、長く健康に暮らすことができます。
子犬の健康診断や心雑音のチェックはとても大切です。
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※写真掲載には飼い主さまのご了承をいただいております。
※症例は実際のデータをもとに構成していますが、一部内容は編集しています。

